水. 2月 4th, 2026

温泉の更衣室などの壁面に『温泉分析書』という温泉法の分析諸元が書かれたものを普段なにげに見ていると思います。実はこれは温泉法18条で、温泉を公共の浴用又は飲用に提供する場合は表示が義務づけられています。したがって表示がなければ温泉と名乗れませんし、偽装した場合は30万円以下の罰金となります。ところで、この分析書、専門家が見れば、入ったことのない温泉でも、色や臭い、お湯の触感までイメージ出来ると言います。参考までに見るべき代表的なポイントを忘備録として以下にまとめました。

泉質の分類

  • 単純温泉:-刺激が少なく、肌触りが柔らかい(アルカリ性ならスベスベ)。
  • 塩化物泉(食塩泉): 塩分で皮膚を覆い、保温効果が高い(湯冷めしにくい)。
  • 炭酸水素塩泉: 皮脂を洗い流し、肌をスベスベにする美肌の湯(入浴後もスベスベ)。
  • 硫酸塩泉: 鎮静効果があり、肌の蘇生を助ける(肌がなめらかに)。
  • 含鉄泉(鉄泉): 赤褐色の「赤湯」が多く、貧血や更年期障害に(飲用も)。
  • 硫黄泉: 独特の匂い。角質を柔らかくしシミ予防に。
  • 酸性泉: 抗菌力が強く、皮膚病に効果的(肌を引き締める)。
  • 二酸化炭素泉(炭酸泉): 炭酸ガスが体温を上げ、血行促進(ぬるめの湯が多い)
  • 含よう素泉: 飲用すると、鉄欠乏性貧血症に。
  • 放射能泉: ごく微量の放射能は、むしろ人体に良い影響を与える。

泉質以外のチェックポイント

  • pH値: 7が中性。小さいほど酸性(肌を引き締める)、大きいほどアルカリ性(肌をスベスベに)。
  • 源泉温度・湧出量: 温泉の質を左右する重要な要素。 
  • ミリバル%: 陽イオン・陰イオンの合計に対する比率。この数値が高いほどその成分が濃い。
  • : 無色、黄色、黄褐色、淡黄色、など。
  • 清濁: 澄明、蛋白石濁、微混濁、など
  • : 無味、酸味、炭酸味、収斂味、から味、塩味、苦味、など
  • 臭い: 無臭、泥炭臭、腐臭、硫化水素臭、亜硫酸臭、石油臭、よう素臭、鉱物油臭、木材臭、など

温度による分類

  • 冷鉱泉(冷泉):25℃未満。
  • 低温泉(ていおんせん):25℃以上34℃未満。
  • 温泉(おんせん):34℃以上42℃未満。
  • 高温泉(こうおんせん):42℃以上。

「温泉」「鉱泉」「冷泉」の違いは、主に温度と成分で、法律(温泉法)と習慣が混在しています。「鉱泉」は成分が多い地下水全般を指し、そのうち25℃以上のものを「温泉」、25℃未満のものを「冷鉱泉(冷泉)」と呼び分けるのが温泉法上の基本

ブログの中で「温泉」は天然温泉、冷鉱泉でも温泉分析表のある温泉施設の事を温泉としています。源泉掛け流し、循環式、加水加熱の場合も表示されている内容に忠実に分類していますが、間違いがあればご指摘いただければありがたいです。水道水の加熱お風呂は銭湯といい、岩盤浴やサウナ・マッサージなどの複合施設はスーパー銭湯(人工温泉や輸送された天然温泉も)として、スーパー銭湯でも天然温泉の源泉ありは(源泉あり)としています。なお、浴場の写真は原則公式サイトにある場合はそのまま使用していますが、問題があれば削除します。

投稿者 k.hayama

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です