―― 暮らし・契約・相手を見誤らないための記録 ――
不動産の話をすると、
多くの人はこう言う。
- 駅から何分か
- いくらで買えるか
- 利回りは何%か
- 有名な会社かどうか
だが、
実際に後悔する理由は、
そのどれでもないことが多い。
後から効いてくるのは、
もっと地味で、
もっと見えにくいところだ。
- なぜその判断をしたのか
- どこで冷静さを失ったのか
- 誰を信じてしまったのか
このページは、
不動産を「物件」ではなく「判断の連続」として見るための記録である。
安さは、最初に人を動かす
86万円の別荘。
森の中の一軒家。
温泉を引けば、週末の秘密基地。
数字だけ見れば、夢は膨らむ。
だが、現地に立つと別のものが見えてくる。
- 標高1000m
- くねくねした山道
- 車がなければ来られない立地
- 修繕・管理・将来の売却
安い物件が悪いのではない。
安さだけで判断しそうになった瞬間が危険なのだ。
有名は、安心とは限らない
「大手のビルに入っている」
「名前を聞いたことがある」
「勢いのある会社だ」
そうした理由で、
人は相手を信用する。
だが、不動産のトラブルは
物件ではなく、契約相手から始まることが多い。
民泊業者との一棟貸し。
口約束の解約条項。
普通借家契約。
そして訴訟。
書いてあっても、
通らないことがある。
通ると思っていたことが、
後から無効になることもある。
「選ばれる側」に立たされた瞬間
モデルルーム。
調子のいい営業。
だが、予算を書いた途端に変わる態度。
「買わない客に時間を使うな」
この言葉が象徴するのは、
効率化ではない。
判断を急がせ、考える時間を奪う構造だ。
- 今決めないと無くなる
- 他に客がいる
- あなたは選ばれる側だ
この空気の中で、
冷静な判断は難しい。

ただし、拾えるとは限らない。
不動産は「点」ではなく「線」でできている
家は点だ。
だが、暮らしは線でできている。
通勤、通学、買い物、通院。
そして週末の移動。
道路が一本しかない場所。
代替ルートのない街。
雪や事故で止まる交通。
観光地としては魅力的でも、
居住や保有ではリスクになる。
温泉と不動産は、同じ話をしている
このサイトでは温泉の記事も多く扱っている。
だが、
「調整に使える温泉」という考え方は、
そのまま不動産にも当てはまる。
- 設備が良すぎると人が集まりすぎる
- 広告が強いと期待値が上がりすぎる
- 静かな場所ほど売りにくい
温泉も、不動産も、
良すぎるものは疲れる。
このコラムが扱うもの、扱わないもの
扱うもの
- 判断を誤りかけた瞬間
- 現地で感じた違和感
- 契約と構造の話
- 買わなかった理由
扱わないもの
- おすすめ物件
- 投資指南
- 価格予測
- 成功法則
ここは、
判断の跡を残す場所だ。
判断は、事前にできる
住んでから気づくことの多くは、
本当は事前に分かる。
ただ、
広告と勢いと空気の中で、
見えなくなるだけだ。
このコーナーストーンは、
各記事への入口であり、
戻ってくる場所でもある。
関連する判断の記録
cocoabear.jp について
ここは、不動産サイトではない。
温泉ブログでもない。
判断を急がないための場所だ。
